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邑楽町の魅力と歴史

邑楽町の魅力と歴史

邑楽町の魅力と歴史

邑楽町は群馬県南東部に位置し、田園風景や緑豊かな平地林が広がる自然に恵まれた町です。町のシンボルとして、多様な水性植物や野鳥が生息している多々良沼や、町民の生活学習の拠点として県内で一番の利用率を誇る邑楽町立図書館があります。

農業や林業が盛んな町で、米や野菜、果物などの生産が行われています。また、工業も発展しており電気機器や金属製品、化学品などの製造業があります。

邑楽町は都市圏からも約70㎞と近く、新興住宅地には都会からの移住者も多くいらっしゃいます。
自然と活気にあふれた邑楽町には、その礎となる歴史があるのです。

邑楽町には歴史的に貴重な財産である指定文化財が、なんと31件もあります。
邑楽町の魅力ともいえる指定文化財について、いくつかご紹介したいと思います。

担い手を育みつなぐ伝統芸能

担い手を育みつなぐ伝統芸能

担い手を育みつなぐ伝統芸能

◆長柄神社の里神楽(町指定重要無形民俗文化財)

長柄(ながら)神社は篠塚地区にある神社で、東部小泉線篠塚駅からほど近く、国道354号線沿いにあります。その長柄神社に伝わる伝統芸能が『里神楽』です。
創始の時期は不明ですが、平安時代には宮廷の楽人が諸社において神楽を奏する場合に里神楽と称したと言われています。長柄神社の里神楽も遥か昔から伝承されてきました。

邑楽町では里神楽を多くの人達に知ってもらおうと、里神楽獅子舞保存会が、年間を通して様々な場所で披露しています。
また、地域の学校と連携を図り、伝統文化芸能教室などで後世に伝える努力をしています。

里神楽の演目は、白狐や大蛇、大鬼、大河童、大獅子などの五代妖怪が登場するものなどがあります。

◆天王元宿祇園祭り(町指定重要無形民俗文化財)

『天王元宿祇園祭り』は、江戸時代から続いている伝統的なお祭りです。
京都の東山区祇園町に鎮座している八坂神社で祭礼の際に演奏されていた祭囃子を、祇園囃子といい、全国各地の八坂神社のある地域に伝わりました。

天王元宿祇園祭りの見どころは、太鼓や笛などで奏でられる祇園囃子の音色です。京都から永い年月をかけて伝承されてきた祇園囃子の音色は、地域性や曲目により違いがあります。

祇園囃子に欠かせないのが「しの笛」ですが、天王元宿祇園祭りでは永い間途絶えてしまっていました。
しかし、「邑楽町伝統文化掘り起こし協会」の渡辺さんがしの笛演奏の指導にあたり約一年をかけて、天王元宿祇園囃子のしの笛が復活しました。
現在では「天王元宿祇園囃子を守る会」により、地元の子供達に祇園太鼓やしの笛の技を伝承する活動が行なわれています。

邑楽町の誇り 国・県・町指定文化財

邑楽町の誇り 国・県・町指定文化財

邑楽町の誇り 国・県・町指定文化財

◆永明寺のキンモクセイ(国指定天然記念物)

樹齢、約750年と言われている永明寺のキンモクセイは、昭和12年(1937年)に国の天然記念物に指定されました。元は樹高16mの巨木でしたが、昭和41年の台風で倒木し、その後、幹から生えた芽が成長して、現在は7mを超えるまでに育ちました。
毎年9月~10月にかけて花が咲き、香りを楽しむことができます。

地図:群馬県邑楽郡邑楽町中野2933

◆神光寺の大カヤ(県指定天然記念物)

永年2年(1265年)、新田氏の一族である大島時継の次男 中野景継が、この地に中野城を構築した時に植えられたものと伝えられています。
神光寺は中野城の跡地に建っています。
大カヤの樹齢は推定770年。樹高は21m、根回りは15mにもなります。昭和54年(1979年)に県指定天然記念物に指定されました。

地図:群馬県邑楽郡邑楽町中野3015

◆高島小学校のトウグミ(県指定天然記念物)

高島小学校の校庭にあるトウグミは、樹齢推定120年。平成7年(1995年)に県指定天然記念物に指定されました。
樹高は6m、幹回りは1.64m、枝張りは東西8.4m、南北7.6m、根回りは2.7mという巨木です。
見学するには小学校の許可が必要です。

地図:群馬県邑楽郡邑楽町藤川379

◆長柄神社のエドヒガン桜(町指定天然記念物)

長柄神社の境内にあるエドヒガン桜は、樹齢推定400年の巨木で、平成元年(1989年)に町の天然記念物に指定されました。
樹高は15m、幹は2本に分かれ幹回り2.25mと2.2m、枝張りは東西15.8m、南北13.8mあります。エドヒガン桜はソメイヨシノよりも早く咲く桜で、色も少し鮮やかに見えます。
開花時期は毎年3月下旬から4月上旬頃です。

地図:群馬県邑楽郡邑楽町篠塚2905-1

◆長柄神社本殿附安永八年棟札(町指定重要文化財)

長柄神社本殿附安永八年棟札とは、長柄神社本堂の屋根にある棟札(建物の建立年月日や施主などを記した板)です。
この棟札は、江戸時代中期の安永8年(1779年)に長柄神社本堂が建築されたことを示しています。
長柄神社本堂は、一間社流造、銅瓦棒葺きで、全体にある彫刻は縁起の良いものや、中国の故事を題材とした「李白観瀑(りはくかんばく)」「玉巵弾琴(ぎょくしだんきん)」などが見事に施されています。
長柄神社本堂は、棟札と共に邑楽町指定重要文化財に指定されています。

地図:群馬県邑楽郡邑楽町篠塚2905-1

◆慶徳寺山門(町指定重要文化財)

慶徳寺は室町時代末期の天正元年(1573年)に鉄翁霜金和尚(てつおうそうきんわじょう)によって開かれた曹洞宗の寺院で、山門もそのとき創建されたものです。
構造は二階造りの楼門で、屋根は元は瓦葺であったのを昭和27年(1952年)に銅板に葺き替えられました。
内部は廻廊式になっており、柱には唐獅子と象の彫刻が左右に一対ずつ飾られています。中央に「閻王殿(えんのうでん)」と書かれた額が掲げられ、台上には閻魔大王を中心に十王の彩色座像を拝むことができます。
山門は、邑楽町でも最古の建造物で、邑楽町指定重要文化財に指定されています。

地図:群馬県邑楽郡邑楽町石打1055

◆鶉古城跡(町指定史跡)

多々良沼に突き出した半島状の台地に築かれた鶉古城。南北朝時代初頭に荒間朝春らによって築かれたといわれています。
城跡は現在、多々良沼公園として整備されており、桜や藤の名所としても知られています。

地図:群馬県邑楽郡邑楽町鶉新田6-1

◆中野絣(なかのかすり)一式(町指定重要有形民俗文化財)

中野絣一式とは、邑楽町に伝わる伝統的な絣織物のことです。
中野絣一式は、綿糸を染めてから織る「先染め」の技法で、色とりどりの幾何学模様が特徴です。江戸時代から明治時代にかけて盛んに作られましたが、現在では作る人が少なくなっています。

紹介した指定文化財のほかにも、邑楽町にはまだまだ多くの指定文化財あるので、歴史的に貴重な文化財を見に足を運んでみたいですね。

■参照:邑楽町公式サイト| 町の文化財

邑楽町の魅力をもっと知りたい!

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◆邑楽町ふれあい祭り

邑楽町ふれあい祭りとは、邑楽町で毎年秋に開催される地域のお祭りです。
町民の方々とふれあいながら、町の特産品やグルメを味わったり、ステージイベントやキッズコーナーなど楽しいイベントが催されています。

◆シンボルタワー・未来MiRAi

シンボルタワー・未来MiRAiは、平成5年(1993年)に完成した高さ約60メートルの展望塔です。展望室は変形九角形で、150人の入場が可能です。
展望室からは、赤城・榛名・妙義の上毛三山や富士山、東京スカイツリーなどを見ることができます。 展望料金は小学生以上100円で、就学前児童は保護者同伴の場合無料です。
邑楽町役場やおうら中央公園に隣接しており、アクセスは本中野駅から徒歩約10分。普通車100台、大型車10台を停められる駐車場もあります。

地図:群馬県邑楽郡邑楽町中野2639-1
電話番号:0276ー88ー8686
展望室開館時間:4月から9月は10時から18時、10月から3月は10時から16時
休館日:毎週月曜日と火曜日(祝日除く)と年末年始

◆あいあいセンター

邑楽町のあいあいセンターは、地元で採れる新鮮野菜や特産品、加工品などを販売する直売所です。
そば食堂では、手打ちそばやうどんも味わえます。水曜日には、週替わりのランチを提供する「農村レストラン」もオープンします。

地図:群馬県邑楽郡邑楽町中野2644
電話番号:0276ー89ー1456
営業時間:水曜日 直売所が10時から16時30分、農村レストランが11時から14時
     土曜日と日曜日 直売所とそば食堂が9時から15時

まとめ

まとめ

邑楽町の魅力と歴史 まとめ

国にとっても重要な指定文化財の保護活動を町を上げて行っている邑楽町は、これからも多くの貴重な文化財を次世代に継承していくために尽力されていくことと思います。
また、それらの文化財の保護・維持していくためには、地域の人達だけでなく、国民全員が関心を持つことが大切です。その一歩として、邑楽町に是非観光に訪れていただきたいです。

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