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こんなにあった新品種の新米!

こんなにあった新品種の新米!

こんなにあった新品種の新米!

スーパーなどのお米コーナーに最近、聞き覚えのない銘柄のお米が増えていると思いませんか?
特に、地元産のお米が豊富にあることに驚きます。
また新米の出る時期になると、いろんな地域のお米をCMやテレビショッピングなどで見かけます。

ひと昔前はこんなにも種類がなかったように思うのですが、新ブランド米が増えているのはなぜでしょうか?
今回は新品種のお米が増えている背景と、新品種のお米の紹介をします。

年々あらたに新品種が登録されている訳とは

年々あらたに新品種が登録されている訳とは

年々あらたに新品種が登録されている訳とは

まず、新品種の産地品種銘柄米に設定されるには、【農産物検査法に基づく農産物検査による銘柄証明および品位格付け】が行われて流通することができます。
産地品種銘柄米とは、特定産地の気候風土に適した品種改良のもと栽培された、一定産地の一定品種の米のことです。

また、流通している全てのお米ではありませんが、主な産地品種銘柄については、【日本穀物検定協会】が実施する産地品種銘柄米の食味試験した結果に基づいて評価される「食味ランキング」で毎年のお米でき具合がランキングされて、良質米の推進とお米の消費者拡大に繋がっています。

しかし、こんなに新品種が増えて市場は大丈夫なのでしょうか?

各産地が市場競争で生き抜くため

各産地が市場競争で生き抜くため

1971年から実施されてきた生産過剰となったお米の生産量を抑制するための減反政策により、少ない作付面積でも収入を得られるように、高く販売できるブランド米を栽培する農家が増加しました。
2018年に廃止されましたが、主食の多様化による米離れや、新型コロナウイルス感染症の流行による外食費用の落ち込みなどにより、「米あまり」が起きています。
そのため、米農家は加速する市場競争を生き抜くために、消費者の嗜好に合った独自のブランド米を開発する必要性が出てきたのが一因です。

気候変動への備え

気候変動への備え

一番大きな要因は、年々進む地球温暖化に備えるためです。
米どころ新潟や東北地方でも、夏になる前から史上まれにみる暑さに見舞われることが増えてきました。
寒い地域でも多く収穫できる品種として開発され、日本のトップに長年君臨している「コシヒカリ」も暑さに弱く、品質改良しなければ収穫量に大きな影響を与えます。
温暖化に伴ないゲリラ豪雨や台風被害も各地で起きており、高温に強く、倒伏しにくい良質なお米の品種開発により、新品種が続々と生まれています。

栽培の効率化

栽培の効率化

お米の消費量は1962年にピークを迎え、その後は年々低下をたどり「米あまり」が問題となっています。
お米が余れば価格が下落し、米農家は衰退していってしまうでしょう。
それを打破するために、単価の高い主食用米だけの生産ではなく、もち米や加工用米、飼料用米といった単価は低いが需要の多い品種を一緒にに栽培することにより収益を増やす米農家が増えて来ています。
収穫時期の異なる品種を栽培することで従業員を増やしたり、新たな農業機械を導入する必要もなく、コストを抑えて収益の向上を図っています。
そのおかげで、我々は美味しいお米を安定した価格で購入できるのです。

極旨な産地品種銘柄の新品種米

極旨な産地品種銘柄の新品種米

極旨な産地品種銘柄の新品種米

「食味ランキング」に供試試料として出されるお米の数は、毎年150以上の産地品種です。
良い品種評価をもらっても、全国的にはマイナーなことが多いので、ふるさと納税の返礼品に使われたり、地元にゆかりのある芸能人を起用したCMやショートムービー、番組などで産地品種銘柄米を盛り上げています。
それでは、高評価を受けている産地品種銘柄の新品種米を紹介しましょう!


『愛知 あいちのかおり』
大粒でしっかりとした食感と、炊飯した際のごはんの光沢。名前の通り芳醇な香りが特徴で、クセが無くさっぱりしています。

『あきさかり』
福井生まれのあきさかりは、コシヒカリとキヌヒカリの系統を継いでおり、精米白度が高く、クセがない食味です。

『秋田 あきたこまち』
光沢が冴え、あっさりとした食感で冷めても味が落ちない特性を備えています。

『福井 いちほまれ』
「イクヒカリ」「てんこもり」という共にコシヒカリ系統のお米を親に持ち、1500人の消費者の嗜好性を分析し20万種の候補から生まれたお米です。輝く白さ、ふっくらとした食感、やさしい甘さが特徴です。

『おぼろづき』
北海道米の中でも特にアミローズが低く、粘りの強い品種です。細長い形状で、ほのかな甘みと独特の風味が特徴。

『風さやか』
あっさりした中にしっかりした甘みを感じられる長野県オリジナル品種。

『三重 きぬひかり』
近畿・関西地方で多く栽培されているお米であっさりソフトな食味が特徴。

『北海道 きらら397』
コシヒカリを曾祖父に持つ血統のよさが炊き上がりの白さと粘りを優れたものにし、北海道米の食味水準を一段と向上させました。

『岩手 銀河のしずく』
銀河のしずくは場所・人・栽培方法・品質管理を徹底し、10年の歳月をかけ岩手の本気が作った2016年の新品種です。軽やかな食感が特徴で、透明感があり、白くてつややかなお米です。

『こしいぶき』
新潟県で誕生したコシヒカリ系統の品種で、県外では手に入りにくい貴重なお米。艶が良く、硬さや粘りのバランスが良いとされており、コシヒカリよりややあっさりした食味。冷めても美味しさが長持ちするのが特徴です。

『新潟県産 こしひかり』
新潟県産コシヒカリは、日本人が伝統的に有している粘りと弾性の嗜好にぴったりと適合する特性を持っています。香り・甘み・つや・白さなどおいしいご飯の条件をすべて満たしています。

『岩手 金色の風』
金色の風は2016年発売の「銀河のしずく」に続き「国産米の常識を打ち破る、ふわりとした食感と豊かな甘みを楽しめるお米」として2017年に販売を開始しました。豊かな甘みと、粘り、やわらかさによるふわりとした食感が特徴です。

『サキホコレ』
もっちりした食感で、かむほどに深い甘みが広がるお米です。

『ササニシキ』
コシヒカリの粘りとは違い、さっぱりとした癖のない味わいが楽しめる品種として、山形県や宮城県を中心に生産されています。

『福島県産 里山のつぶ』
福島県が10年の歳月をかけて開発した「天のつぶ」に次ぐオリジナル品種。粒が大きめで張りがよく、適度な粘りと旨味がありながら、あっさりとした味わいです。

『新潟 新之助』
大粒できれいなツヤがあり、ほんのりとした香り、豊潤な甘みとコク、しっかりした粘りと弾力を併せ持ちます。「硬さ」と「粘り」という相反する要素を兼ね備えており、冷めても硬くなりにくく、おいしさを保つ新潟自慢のお米です。

『青森 青天の霹靂』
青森県が、誰もが驚くような旨さを目指し、約10年をかけて開発した新品種。粒がやや大きめで食べごたえがあり、上品な甘みの残る味わいが特徴です。

『宮城県産 だて正夢』
生産要件を満たす生産者のみに栽培が認められており、その中でも品質基準を満たした米のみが「だて正夢」として出荷されます。 もっちり感と甘みが特徴で、水の量を少なめに炊くのが美味しく炊くコツです。

『津軽ロマン』
東北地方は最も太陽光を浴びる時間が長く平均気温も低いことから、農薬散布も最小限に抑えられる為、この地方で作られるお米は安心で健康なお米と言われています。

『新潟県産 つきあかり』
食味に優れ、白飯として楽しめます。粒が大きめでしっかりしており、食べごたえがあるので、味の濃い洋食にも合います。

『山形 つや姫』
ブナの原生林が育む肥沃な土壌、四季豊かな山形の風土が生み育てた、おいしいお米のルーツ「亀ノ尾」の正当な系譜から誕生した山形のお米です。際立つ炊きあがりの白さ・つや・甘さが自慢です。

『富山 てんたかく』
ハナエチゼンという品種の「品質が良く、倒状や病気にも強い」という特徴に、ひとめぼれの「美味しい」という特徴をプラスして生まれたものです。適度な粘りがあり、冷えてもおいしく、寿司めしに向いていると言われています。

『福島県産 天のつぶ』
食味官能試験でも、しっかりとした食感で粘りもあり、「ひとめぼれ」「コシヒカリ」と同等の良食味という結果が出ています。

『どんぴしゃり』
岩手県オリジナル水稲品種。消費者の「おいしいお米」と生産者の「病気に強く減農薬の育てやすいお米」、双方のニーズが「どんぴしゃり」であることから命名されました。

『北海道 ななつぼし』
「きらら397」や「ひとめぼれ」の血を引いており、良いお米の条件とされる「味」「白さ」「つや」「粘り」「香り」「柔らかさ」「口当たり」7つすべてに胸を張る自信作です。

『静岡 にこまる』
笑顔がこぼれるお米「にこまる」。粒ぞろいの良さとモチモチの食感をお楽しみください。

『はえぬき』
あきたこまちを山形県で改良を施した品種です。歯ごたえのある食感で、冷えてもおいしくいただけます。

『岐阜 はつしも』
岐阜を代表する品種である「ハツシモ」は、粒が大きくしっかりとした歯ごたえが特徴です。

『岩手 ひとめぼれ』
大粒でハリがあり、飽きの来ない甘みがあります。母親であるコシヒカリの特徴を受け継ぎ、粘りがあって炊き上がりはツヤツヤと色よく、うまみ、甘み、香りも申し分ない美味しいお米です。

『ひゃくまん穀』
石川県オリジナル品種。粒感と粘りのバランスがとれた、しっかりとした食べごたえが特徴です。

『千葉 ふさこがね』
千葉県で育成されたふさこがねは、粒が大きくふっくらとした炊き上がり。やや柔らかめの食感で、粘りがあるのが特徴です。

『北海道 函館育ちふっくりんこ』
ほんのり甘い食感と、もっちりとした粘りと艶。冷めてもおいしさが長持ちする特長を持つお米です。

『富山県産 富富富』
富山の水、富山の大地、富山の人が育てた富山づくしのお米です。食べたら美味しくてつい微笑んでしまう、そんな気持ちを「ふふふ」で表しています。

『青森 まっしぐら』
「味よし」「収量よし」「いもち病に強し」と優れていて、青森県の看板品種になることが期待されています。

『ミネアサヒ』
愛知県の中山間部の豊かな自然のなか、清らかな水で育てられた希少なお米。つややかで美しい炊き上がり、ほのかな甘みと独特の風味が特徴。

『熊本 森のくまさん』
「森の都」「熊本」で生産されたお米ということから、「森のくまさん」と名付けられました。スリムな形ともちもちとした食感が特徴です。

『山形 雪若丸』
雪解け水で育った雪若丸は、しっかりした粒感と適度な粘りが両立した、これまでにない新食感です。

『秋田 ゆめおばこ』
秋田県のオリジナル米です。粒は大きく、炊き上がりはふっくらとして、いろいろなお料理に合うお米です。

『北海道 ゆめぴりか』
遂にたどり着いた、ほど良い粘りと甘み。そして、炊きあがりの美しさ。

『石川 ゆめみづほ』
石川県のオリジナル米です。ひとめぼれの血を引いた食味の良さと、冷めても味が長持ちする点が特徴です。

■引用:ヤマトライス|銘柄と種類

この他にも、全国的に知られていない隠れた絶品なお米が各地にあります。食べ比べしてみたくなりますね。

まとめ

まとめ

こんなにあった新品種の新米! まとめ  

お米は、主食として食べられるだけでなく、小麦粉アレルギーの人やグルテンフリーライフをしている人達の小麦粉の代用品として米粉が使われています。また、赤ちゃんが口にいれても安心なおもちゃとして、おもちゃの材料にお米が使われているものがあります。
プラスチック削減エコの面でもお米を使った食器が開発されたりと、人にも地球にも優しい天然素材として注目されています。
そういえば、昔は障子を貼るときに米を練ってノリの代わりに使っていましたね。

これほど良質なお米が全国各地にある国は日本だけでしょう。米農家さんの絶え間ない努力に感謝です。
これからも美味しいお米を食べられるようにするためには、お米が主食の国に産まれた私たちがたくさんお米を食べることですね!

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