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災害時における高齢者の避難の仕方

災害時における高齢者の避難の仕方

災害時における高齢者の避難の仕方

地震大国の日本では毎年どこかで地震被害が起きてます。地震は予測が難しいだけに、携帯電話から突然鳴り響く警報音にビックリしますよね。その警報音は気象庁から携帯電話利用者に直接届く「緊急速報メール」で、地震による強い揺れが発生する数秒前に速報が届くので、身構えることができます。
しかしその「緊急速報メール」ですが、大雨特別警報に際したアラートを廃止すると気象庁が発表しました。今後は民間の防災アプリを活用して、緊急速報を待つのではなく早めの避難を完了してほしいとのことです。

近年では地震だけでなく、大雨による洪水や土砂災害など未曾有の自然災害が各地で起きています。その都度、残念なことに多くの被害者が出てしまいますが、その被害者のうち60歳以上の高齢者が半数以上を占めているのです。
「緊急速報メール」の一部廃止により、ただでさえ情報入手力に劣る高齢者の避難が遅れないか心配になります。

ご家庭に高齢者がいるお宅や高齢者のみの生活を送られている方は、通常以上の防災意識や準備が必要です。
自然災害はいつどこで起きるかわかりません。高齢者の防災は【日常的に行うこと】にあります。

高齢者がすべき災害への備え

高齢者がすべき災害への備え

高齢者がすべき災害への備え

高齢者が自然災害の犠牲者になりやすい原因としては、「危険が迫っているのに気づかない」「必要な情報を得られない」「迅速な行動ができない」といった年齢的な問題と、「長年の経験からここは大丈夫」という危機感の薄さによる避難の遅れにあります。
また、体の不自由も伴って避難所での生活に懸念を抱き非難を拒んでしまうことも。
ただでさえ判断が遅くなりがちな高齢者が二の足を踏んでいると、避難が遅れて手遅れになってしまいます。

大きな災害を目の当たりにすると高齢者は気弱になり、自暴自棄になることもあります。「自分は逃げない!」と家族を困らせることもあるでしょう。
ご家族も動揺して強い口調になってしまいがちですが、屈んで目線を合わせ、そっと手を取り、落ち着いた口調で

  • 家も大事だけどおじいちゃん(おばあちゃん)の命の方が大事なんだよ
  • みんなで避難するから心配しなくても大丈夫だよ
  • 避難準備ができているから一緒に避難所に行こうね
  • もしもの事があったら多くの人に迷惑がかかってしまうからね

など安心させるように話しかけてください。

また、普段から高齢者の防災意識を高めておくことが災害への備えとなります。

日常的に行う災害への備え

日常的に行う災害への備え
  • 高齢者ご自身やご家族皆さんが地域の人と交流を高めておくこと
  • 一日一回は外に出てご近所の人と顔を合わせ、挨拶を交わす
  • 自治体の防災訓練や行事などの活動に積極的に参加すること
  • 家族や支援者などと災害時に連絡がとれるようにする
  • 避難所とルートを確認
  • 避難所までどのように移動するか、高齢者の様態によって想定しておく
  • 避難行動要支援者名簿の登録(自力で避難が困難な要介護状態区分、障害支援区分、家族の状況を考慮した支援)

■参照:総務省「避難行動要支援者名簿って何?」

危険が迫っていることに気がつきにくい高齢者は、気が付いた時には避難できない状況になってしまうこともあり得ます。ですので、地域の人とのコミュニケーションがとても大切になります。周りの人に気にかけてもらえるように、日常的にご近所の人や自治体の人達と顔見知りとなって交流を取るようにしてください。

避難所に持っていくもの

避難所に持っていくもの

避難所に持っていくもの

防災用品は災害がおきてから用意するのではなく、避難命令が出たらすぐに持ち出せるように普段から備えておきましょう。玄関など持ち出しやすい場所に置いておくようにします。
荷物は両手が空くようにリュックが良いです。荷物を入れて背負えるか重さを確認しましょう。
一時避難の時には、優先度の高いものを持ち出せるようにリストをチェックして用意してください。

【高齢者・防災用品リスト】

  • 服用中の薬とおくすり手帳
  • 健康保険証などのコピー
  • メガネの予備
  • 着替え(上着、ズボン、下着、靴下)
  • スリッパ
  • 防寒シートまたはブランケット
  • ビニール袋
  • 飲料水
  • 簡易食品
  • 口内ケア用品(歯ブラシ、コップ、入れ歯洗浄剤、口腔洗浄液)
  • タオル
  • ティッシュ、ウエットティッシュ
  • マスク、除菌剤
  • 現金

※必要に応じて

  • 折り畳み式の杖
  • 紙パンツ、紙おむつ、パット
  • 医療物品の予備

避難って実際どうすればいいのか?

避難って実際どうすればいいのか?

避難って実際どうすればいいのか?

では、避難は実際どのようにしたらよいのか?です。
災害発生時には5段階の「警戒レベル」がお住まいの自治体ごとに発令されます。「警戒レベル」は、テレビやラジオ、消防団による広報、広報車、市町村防災行政無線、市町村のウェブサイトなどで情報を得ることができます。
高齢者や障害のある方は「警戒レベル3」になったらすぐに避難できるように、「警戒レベル」が出始めたら準備をしておきましょう。

日が暮れてからの避難はとても危険なので、警戒レベルが「3」になる前でも危険を感じるようでしたら明るいうちに避難しましょう。避難する際は、高齢者が一人で避難するのではなく必ず頼りになる人と一緒に避難してください。
特に非難に介護が必要で時間がかかる高齢者は早めに家族や支援者と連絡をとり、避難の準備に取り掛かりましょう。

まとめ

まとめ

災害時における高齢者の避難の仕方 まとめ

高齢者ご自身や高齢者を抱えるご家族は、「周りに迷惑をかけてしまうのではないか」と遠慮してしまうことがあります。しかし、避難できない状態になってしまう方が多くの人に迷惑をかけることになります。
地域の人の助けを借りることを遠慮せずに、命を守ることを第一に考えてください。
また、家族や当事者自身が常日頃から防災意識を高く持つことで、いざという時の心の準備になり、安全な非難に繋がります。

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