気候が穏やかになる行楽シーズンには、少し足を延ばしてお出掛けしたくなりますね。行楽シーズンは、どこに出掛けても混んでいますが、美しい自然が広がるところに訪れると、周りの人など気にならないくらい爽快な気分になります。

ここ北関東には、自然あふれる観光地が沢山あります。貴重な植物や特異な地勢など一度は訪れてみたい絶景スポットがありますので、ご紹介したいと思います。

尾瀬ヶ原（群馬県）

尾瀬ヶ原（群馬県）

尾瀬ヶ原は日本有数の高層湿原で、群馬県と福島県にまたがる自然豊かな地域です。標高は約1,400mで、東西約6km、南北約2kmにも及ぶ広大な湿原が広がっています。美しい高山植物や湿性植物の宝庫であり、特にミズバショウやニッコウキスゲなどが有名です。

尾瀬ヶ原は、四季折々の自然を楽しむことができ、春には水芭蕉の白い花が、夏にはニッコウキスゲの黄色い花が、秋には草紅葉が湿原を彩ります。また、尾瀬ヶ原を囲む至仏山(しぶつさん)や燧ケ岳(ひうちがたけ)からの眺めも素晴らしく、ハイキングやトレッキングに最適な場所として多くの自然愛好家に親しまれています。

尾瀬ヶ原には数多くのハイキングコースがありますが、初心者でも歩きやすいハイキングコースは群馬県側の鳩待峠(はとまちとうげ)より入山する「尾瀬ヶ原コース」か、福島県側の沼山峠(ぬまやまとうげ)から入山する「尾瀬沼コース」です。
訪れる際は自然環境を守るためのルールを守り、尾瀬の美しい自然を大切に楽しんでください。

■参照：尾瀬の大自然 - 尾瀬檜枝岐温泉観光協会

吾妻渓谷（群馬県）

吾妻渓谷（群馬県）

吾妻渓谷は、群馬県に位置する美しい渓谷で、国指定名勝にも選ばれています。約2.5㎞にわたる渓谷は、吾妻川沿いに広がり大昔の火山活動によって形成されたと考えられています。渓谷の両岸にはカエデやクヌギ、アカマツなどの木々が生い茂り、四季ごとに異なる景観を楽しむことができます。

特に春のミツバツツジの花、新緑が美しい5月、そして秋の紅葉は訪れる人々を魅了します。渓谷には、屏風岩や白糸の滝などの見どころもあり、ハイキングや散策に最適な遊歩道が整備されています。

また、温泉地としても知られる川原湯温泉が近くにあり、散策の後には温泉でリラックスすることもできます。自然の美しさと歴史的背景を持ち合わせた吾妻渓谷は、家族連れや自然愛好家におすすめの観光地です。

■参照：群馬県東吾妻町｜観光情報

草津白根山の“湯釜”（群馬県）

草津白根山の
“湯釜”（群馬県）

草津白根山は群馬県にある活火山で、草津温泉の源泉としても知られています。山頂には“湯釜”と呼ばれる美しいエメラルドグリーンの火口湖があり、その神秘的な色合いから多くの観光客を魅了しています。

草津白根山は、白根山と本白根山に分かれており、本白根山周辺には豊富なハイキングコースが整備されています。ハイキングコースには高山植物が多く生息しており、リンドウやコマクサ、シャクナゲなどを見つけることができます。

ただし、草津白根山は火山活動が活発なため、時には立ち入り規制が行われることがあります。訪れる際は最新の情報を確認し、安全に注意してください。冬期間は閉鎖されることが多いので、訪問計画を立てる際には季節を考慮する必要があります。

■参照：観光情報 | 湯Love草津(草津温泉観光協会ホームページ)

袋田の滝（茨城県）

袋田の滝（茨城県）

袋田の滝は、茨城県久慈郡大子町にある日本三大名瀑の一つで、その美しさは国名勝にも指定されています。滝は四段に分かれており、合計で約120mの高さと73mの幅を誇ります。特に紅葉の季節には、滝の周囲の木々が色づき、滝と紅葉の見事な競演を楽しむことができます。

冬には滝が凍結して「氷瀑」となることもあり、その壮大な姿は多くの観光客を魅了します。また、滝の近くには観瀑施設があり、滝の美しさを間近で感じることができます。滝の見学には大人300円、子供150円の利用料がかかりますが、四季折々の自然の美しさを堪能できるスポットです。

■参照：【国名勝】袋田の滝・生瀬滝 | 大子町公式ホームページ - Daigo

国営ひたち海浜公園（茨城県）

国営ひたち海浜公園
（茨城県）

国営ひたち海浜公園は、茨城県ひたちなか市に位置する国営の公園で、広大な敷地に色とりどりの花々が咲き誇る美しい景観が特徴です。特に春にはネモフィラの青い花が一面に広がり、秋にはコキアの赤い葉が園内を彩ります。四季折々の花が楽しめることで知られ、家族連れや写真愛好家に人気のスポットです。

公園内には、遊園地やアトラクションもあり、子供から大人まで楽しめる施設が充実しています。また、散策路やサイクリングコースも整備されており、自然を満喫しながら健康的なアクティビティを楽しむことができます。

最新の開花情報やイベント情報は、公式サイトで確認することができるので、訪れる前にチェックすると良いでしょう。国営ひたち海浜公園は、自然とのふれあいを求める方々におすすめの場所です。

■参照：国営ひたち海浜公園 – 海と空と緑がともだち。ひたち海浜公園

大洗磯前神社の“神磯の鳥居”（茨城県）

大洗磯前神社の
“神磯の鳥居”（茨城県）

神磯の鳥居は、茨城県東茨城郡大洗町にある大洗磯前神社の一部で、太平洋に面した岩場の突端に建つ鳥居です。この鳥居は、日本を代表する日の出の名所としても知られており、鳥居越しに見る朝日は特に美しいと評判です。海岸が真東を向いているため、鳥居と海と朝日が重なる様子は絶景とされています。

また、大洗海岸沿いにある「大洗美術館」では、鳥居周辺の景色が刻々と変化していく様子が「風景窓画」として展示されており、自然の動きをアートとして楽しむことができます。

神磯の鳥居は、金運アップや幸運にご利益があるとも言われ、パワースポットとしても人気があります。
訪れる際には天気や日の出、月の入り時間をチェックして、日の出や月の光を拝むことができる美しい景色をぜひご覧ください。

■参照：大洗スポット|大洗観光協会公式ホームページ

日光東照宮（栃木県）

日光東照宮（栃木県）

日光東照宮は、栃木県日光市にある神社で、関東地方北部に位置しています。江戸幕府初代将軍・徳川家康を神格化した東照大権現を主祭神として祀っており、日本全国の東照宮の総本社的存在です。また、久能山東照宮・上野東照宮と共に三大東照宮の一つに数えられています。

日光東照宮は、その豪華な彫刻や建築で知られ、特に有名なのは「眠り猫」や「三猿」などの彫刻です。社殿群は自然環境と見事に融合する宗教的文化空間を形成し、ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。参拝者や観光客にとっては、その歴史的価値と美しい景観で、非常に人気のあるスポットとなっています。

日光東照宮の公式サイトには、拝観料金や開館時間などの最新情報が掲載されているので、訪れる前にチェックすると良いでしょう。日光の自然と調和した美しい境内は、訪れる人々にとって特別な体験をもたらします。

■参照：日光東照宮ホームページ|拝観時間・料金

華厳の滝（栃木県）

華厳の滝（栃木県）

華厳の滝は、栃木県日光市にある壮大な滝で、日本三大名瀑の一つに数えられています。中禅寺湖の水が97mの高さから落下するこの滝は、自然が作り出した雄大な美しさと華麗な造形美を兼ね備えています。

滝の近くにはエレベーターが設置されており、観爆台から滝つぼを間近で見ることができ、迫力満点の景色を楽しむことができます。また、滝周辺は四季折々に異なる景色を見せ、新緑や紅葉、冬は滝全体が凍った様など、季節ごとの自然の変化を楽しむことができます。

華厳の滝は、その美しさだけでなく、日光の歴史や文化を感じることができる場所としても知られています。滝の名前は仏教経典の一つである華厳経から名付けられたと伝えられており、周辺には他にも阿含滝や方等滝など、美しい滝が多数あります。

自然の驚異と芸術的な美しさが融合した、訪れる価値のあるスポットです。

■参照：華厳滝｜体験・観光スポット ｜【公式】日光市の観光サイト

戦場ヶ原（栃木県）

戦場ヶ原（栃木県）

戦場ヶ原は、栃木県日光市にある日光国立公園内の湿原で、約400ヘクタールの広大な面積を持ちます。標高は約1,390から1,400mの平坦地に広がり、豊かな自然環境が特徴です。

この地は、中禅寺湖を巡る男体山の神と赤城山の神の争いの「戦場」という伝説が名前の由来とされています。かつて湖だった場所が湿原化し、350種類以上の植物が自生し、多様な野鳥が生息しています。また、ラムサール条約に登録されていることからも、国際的に重要な湿地と認められています。

ここには、整備された自然散策路があり、約2時間で完歩できるトレッキングルートが設けられています。男体山を望む広々とした湿原が一望できる展望台があり、四季折々の自然を楽しむことができます。特にワタスゲやホザキシモツケが見頃になる6月中旬から8月上旬、草紅葉が彩る9月下旬から10月上旬がおすすめの時期です。

■参照：戦場ヶ原｜体験・観光スポット ｜【公式】日光市の観光サイト

まとめ

まとめ

ご紹介したスポットは、自然の美しさや歴史的建造物を楽しむのにぴったりです。ご家族での思い出作りに最適な場所ばかりですので、その土地でしか味わえない景色を堪能してみてはいかがでしょうか。